過激派団体への参加罪でロシア・モスクワの裁判所が拘留を決定したガボフ氏(裁判所のSNSから)

ロシアの首都モスクワの裁判所は27日、2月に急死した反体制派指導者ナワリヌイ氏の団体の活動を違法に支援したとして、「過激派組織」への参加罪で、「ロイター通信のプロデューサー」が拘束・起訴されたと明らかにした。2カ月間の勾留も決めた。

起訴されたのはコンスタンチン・ガボフ氏。国籍は明らかにされていないが、欧米メディアによると、ロイターなど複数のメディアのために活動していたフリージャーナリストという。

裁判所によると、ガボフ氏はナワリヌイ氏が創設した団体「汚職との戦い基金」が運営するユーチューブ・チャンネルに写真や動画を提供した。同基金は一切の活動が違法と扱われる「過激派組織」に指定され、有罪なら、最長6年の禁錮刑が科される。

ロシアはウクライナ全面侵攻後、政権や軍への批判を事実上禁じ、違反した露報道関係者ら少なくとも数十人がこれまでに訴追されている。

外国報道機関への圧力も高めており、26日には極東ハバロフスクで、米経済誌フォーブス・ロシア語版の男性記者が軍に関する「虚偽情報」を拡散した容疑で拘束され、27日に起訴された。3月にはスペイン紙ムンドのモスクワ特派員で、反戦運動を取材していた男性記者がビザ(査証)の更新を認められず、事実上の国外退去とされた。

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