ナワリヌイ氏(ロイター=共同)

今年2月に北極圏の刑務所で死亡したロシア反政府活動家ナワリヌイ氏について、米紙ウォールストリート・ジャーナルは27日、プーチン大統領による直接的な殺害の命令はなかった可能性が高いと米情報機関が判断したと報じた。

同紙によると、3月に実施されたロシア大統領選への影響や、機密情報を分析した結果、ナワリヌイ氏の死に対するプーチン氏の責任は疑う余地はないが、時期はプーチン氏の意に沿ったものではなかったと米情報機関は分析。この見解は、米国務省や中央情報局(CIA)で共有され、一部の欧州の情報機関にも伝えられた。

一方、欧州の情報機関の間では、プーチン氏の承認がないまま、ナワリヌイ氏に危害が加えられることは考えられないとして、米国の見解に懐疑的な見方も出ている。

プーチン政権と対立したナワリヌイ氏は複数の有罪判決を受け、ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所で服役させられていた。(共同)

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