米連邦議会のジョンソン下院議長(共和党)は20日、出生時の性と性自認が一致しないトランスジェンダーに対して、自認する性に割りあてられた下院内のトイレや更衣室の利用を禁止すると発表した。2025年1月にトランスジェンダーと公言する初の下院議員が就任するのを前に、共和党のメイス下院議員がこうした規則を設けるよう求めていた。
ジョンソン氏は声明で、議事堂や下院議員会館にあるトイレ、更衣室、ロッカールームなど特定の性に割りあてられた施設は、生物学上の性に基づいて利用するとの方針を表明。こうした方針はトランスジェンダーの議員に対する「いじめだ」との指摘があるのを踏まえて、「議員のオフィスにはそれぞれ個別にトイレがあり、男女共用のトイレも議会にはある」と指摘した。
トランスジェンダーと公言する初の下院議員となる民主党のマクブライド氏は、20日の声明で「議長の考えには賛同できないが、決められたルールには従う。私がここにいるのは、トイレに関して戦うためではなく、(地元の東部)デラウェア州民のために戦うためだ」と述べた。
米メディアによると、議会内の施設に関しては、下院議長に管理権限がある。【ワシントン秋山信一】
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