ブラジルで開かれていたG20=主要20か国の首脳会議は閉幕しました。国際協調を重視してきたアメリカのバイデン大統領の退任を控え、中国が存在感を高めています。

19日、G20首脳会議の集合写真に笑顔でおさまったアメリカのバイデン大統領。

集合写真の撮影は通常、期間中に1回ですが、今回は2回行われました。

バイデン氏は初日の撮影に遅刻し、不在のまま撮影が終了。「退任するバイデン氏の存在感低下を象徴している」などと報道される事態となり、異例の2回目の撮影が設定されたとみられています。

バイデン大統領(初日・18日)
「これが私の最後のG20だ。私たちはともに前進してきたが、これからも前進を続けてほしい」

ただ、直前に開かれたAPECの集合写真でもバイデン氏が立っていたのは後ろの列の端の方でした。

一方、どの写真でも最前列に立ち、存在感を示していたのが中国の習近平国家主席です。

19日にもドイツ、フランスと相次いで首脳会談を行い、ヨーロッパとの関係強化の動きを見せたほか、グローバル・サウスの国々と連携する姿勢も強調しました。

トランプ次期大統領はアメリカ・ファーストを掲げ、世界のリーダー役を演じることには後ろ向きです。

各国との協調を重視してきたバイデン氏の退任を控え、国際社会は大きな転換点を迎えています。

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