ロシアから中国に天然ガスを送るパイプライン「シベリアの力」の工事が完了したと中国メディアが報じました。世界最大の天然ガスパイプラインだと強調しています。

 「シベリアの力」はロシア極東と中国東北部を結ぶ天然ガスパイプラインで、2019年に一部区間で供給が始まりました。

 中国では東北部の黒竜江省から北京に隣接する河北省までの北・中部ルートはすでに運用されていますが、上海までつながる南ルートの工事が完了したと中国メディアが報じました。

 中国内のパイプラインの全長は5111キロで、供給が開始されれば年間1億3000万世帯のガス需要を満たすことができる世界最大の長距離天然ガスパイプラインだと強調しています。

 ロシアからの天然ガスの輸入額は供給が開始された2019年から年々増加していて、2023年はおよそ451億元=日本円で9500億円で、2020年のおよそ10倍になっています。

 ウクライナへの軍事侵攻後、西側諸国からの制裁が続くロシアとしては天然ガスの輸出先として中国に頼らざるを得ない状況が続いているとみられます。

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