中国の裁判所が国家政権転覆扇動罪などに問われた人権派の元弁護士に対し、懲役3年の実刑判決を言い渡したことがわかりました。

関係者によりますと、中国東部江蘇省の蘇州中級人民法院は29日、国家政権転覆扇動罪などに問われた人権派の元弁護士の余文生さんに懲役3年、妻の許艶さんに懲役1年9か月の実刑判決を言い渡しました。

2人は去年4月、ドイツのベアボック外相が訪中したことで、人権派の弁護士らへの当局の監視が強化された際、北京にあるEU=ヨーロッパ連合代表部に向かおうとして当局に身柄を拘束されました。

判決を受けて、EUは2人をすぐに無条件で解放するよう求める声明を発表しました。

余さんは“トップの国家主席は複数の候補者の中から選挙で選ぶべき”などとする意見書をインターネットに公開するなどしたことから、長年、当局から監視されていました。

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