中国を訪問中のブリンケン米国務長官は25日、上海市で同市トップの陳吉寧・同市共産党委員会書記と会談した。陳氏は環境保護相も務めた環境問題の専門家。ブリンケン氏は気候変動対策で中国との協力を進めたい考えだ。幅広い分野で対立する米中にとって、気候変動対策は協力できる数少ない分野の一つとなっている。
ブリンケン氏はその後、在上海の全米商工会議所で経済界の関係者らと面会し、中国におけるビジネス環境の実態や両国の経済協力の在り方について意見交換。中国では外国人や外国企業への締め付けが進んでいる。
ブリンケン氏は24日に上海入りした。北京に移動して26日まで滞在し、王毅外相と会談するほか、習近平国家主席との面会も目指す。
上海では米国人留学生とも交流。中国で学ぶ米国人留学生は新型コロナウイルス禍や米中関係悪化の影響で激減しており、米政府は中国を知る米側の人材が将来的に不足しかねないと懸念している。ブリンケン氏は中国側と人的交流を広げる方策を議論する。(共同)
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