韓国ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で日本人2人を含む159人が死亡する雑踏事故が起きてから29日で2年を迎えるのを前に、事故現場などで追悼行事が行われました。

 韓国メディアによりますと、今月26日、梨泰院の事故現場では遺族らが集まり、犠牲者を追悼しました。

 遺族の一人は「真実が究明されず責任者の処罰や再発防止策が無ければ、この惨事は現在も進行形だ」としたうえで、「安全な社会を作るため、ともに行動して欲しい」と訴えました。

 一方、ソウル市は今月末のハロウィーンを控え、混雑が予想される15カ所で「特別安全管理対策」を実施すると発表しました。

 梨泰院のほか、弘大(ホンデ)や明洞(ミョンドン)など日本人観光客にとっての人気エリアも含まれていて、パトロールのほか、安全フェンスの設置や交通規制を行います。

 梨泰院には、安全要員約4200人を配置するなど特に安全管理を徹底するということです。

 2022年の梨泰院の事故を巡っては、事前の安全対策を怠り、事故発生後も適切な対応を取らなかったなどとして、業務上過失致死傷の罪に問われていた当時のソウル警察トップに対して17日、裁判所が無罪判決を言い渡していて、事故の遺族らからは抗議の声が上がっています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。