マレーシア西部ペラ州タイピンで日本人が死傷した観光バス事故で、地元警察は26日、負傷して入院していた日本人が全員退院したと明らかにした。共同通信の取材に答えた。警察によると、運転手は違法薬物関連で指名手配されていた人物で、入院中のため回復を待って事情を聴く方針だ。
入院していた大阪府の女性は事故当時の様子を「衝撃がきつく、気付いたら体が飛んでいた」と語った。初めてのマレーシア旅行は「こんなことになったが、命があって良かったとしなければ」と疲れた様子だった。
事故が起きたのは昼食後で眠っている人もいたという。女性は「突然ドーンという衝撃があった」と振り返った。シートベルトを締めていたが、顔面を強く打ち、手術を受けた。
26日に退院した女性は右足のふくらはぎに包帯を巻き、車いすで病院の玄関に出てきた。
和歌山県の女性も「うとうとしていたが、衝撃で目が覚めたらすごいことになっていた」と振り返る。シートベルトをしていたが、上半身を強く打ち、唇を何針も縫うけがをした。(共同)
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