日本銀行の植田総裁はアメリカのワシントンで講演し、今後の金融政策について「適切な利上げの規模を事前に決めるのは難しい」と話しました。
日本銀行 植田和男 総裁
「これから先の適切な利上げの規模を事前に決めるのは非常に難しい」
日本銀行の植田総裁は23日、ワシントンで行った講演でこのように述べた一方、現在の日銀の金融政策については「かなり緩和的だ」との認識を示しました。
また、7月の利上げが市場の一部でサプライズと受け止められたことについては、
「7月には政策委員による発信がない期間があった」と振り返り、「6月と同じ話をしたかもしれないが、7月にももう少し話をする機会があればよかったかもしれない」と述べています。
一方、世界経済の動向については「この数か月ほど、アメリカ経済の行方を懸念してきた」と明らかにしたうえで、労働市場を中心に引き続き先行きを見極める姿勢を示しました。
また、足元の円相場では円安・ドル高が進んでいますが、植田総裁は直接の言及はしませんでした。
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