防衛大手「トルコ航空宇宙産業」の前で上がる煙=アンカラ近郊で2024年10月23日、IHA・AP

 トルコの首都アンカラ近郊の防衛大手「トルコ航空宇宙産業(TUSAS)」の本社で23日、爆発や銃撃戦があり、4人が死亡、14人が負傷した。AP通信が報じた。トルコのアリ・イェルリカヤ内相はテロ事件と主張しており、検察が事件の背景を捜査をしている。

 トルコメディアによると、武器を持った複数の襲撃犯がタクシーで現場に乗り付け、爆弾を爆発させ、敷地内に侵入した。一部のメディアは「自爆テロが起きた」とも報じている。イェルリカヤ内相は、2人の容疑者を殺害したと明らかにした。

 ロイター通信によると、トルコ航空宇宙産業はトルコ国内で最も重要な防衛・航空関連企業の一つで、無人機やヘリコプターなどの製造を手がけている。

 アンカラでは昨年10月、内務省付近で爆発事件が起き、少数派クルド人の非合法組織「クルド労働者党」(PKK)が犯行声明を出した。今年1月にはイスタンブールの教会で、過激派組織「イスラム国」(IS)による銃撃事件があった。【エルサレム松岡大地】

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