イスラエル軍と戦闘を続けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラのカセム副指導者は15日のテレビ演説で、イスラエルがレバノン各地を攻撃していることから、「我々もイスラエルのどこであろうと攻撃する権利がある」と述べた。ロイター通信などが伝えた。
ヒズボラはイスラエル北部を中心にロケット弾などで攻撃を続けているが、今後、標的の範囲を広げる可能性がある。
カセム師は演説で「イスラエルと停戦し、(国境から)10キロ撤退する用意がある」とも表明したが、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦が条件だと強調。「レバノンとパレスチナを引き離して考えるのは不可能だ」と語り、引き続きイスラエル軍の軍事施設を標的にする考えを示した。
ヒズボラは13日、イスラエル北部ビンヤミナの軍事施設に無人機攻撃を実施し、イスラエル兵4人を殺害、50人以上を負傷させている。【カイロ金子淳】
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