アメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官が連名でイスラエル側に対し、ガザ地区の人道状況の改善に向けた措置をとるよう求める書簡を送っていたことが分かりました。

 アメリカのニュースサイト「アクシオス」によりますと、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は、13日にイスラエルのガラント国防相らに対して、ガザ地区の人道状況を改善するために30日以内に具体的な措置を講じるよう求めたということです。

 書簡では、9月中にガザ地区に運び込まれた支援物資の量は過去1年で最も少なかったと指摘し、具体的な措置を講じなければ軍事支援を停止する可能性も示唆しています。

国務省ミラー報道官
「我々が勧告したようにイスラエルが変化を遂げその結果、人道支援が劇的に増加することを願っている」

 国務省のミラー報道官は15日の会見で書簡を送付したことを認め、ピーク時よりも半減したという支援物資を増やすようイスラエル政府に重ねて求めました。

 大統領選挙の激戦州の1つミシガン州で勝敗の鍵を握るアラブ系住民は元々民主党の支持基盤ですが、バイデン政権がイスラエル寄りだとして批判を強めています。

 選挙まで残り3週間となるなか、イスラエルへの支援停止を示唆することで支持層のつなぎとめを図る思惑もありそうです。

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