イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使は13日、X(ツイッター)への投稿で、ノーベル平和賞受賞が決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の箕牧(みまき)智之代表委員の発言を「不適切」と非難した。
箕牧さんは11日の授賞発表直後、「パレスチナ自治区ガザ地区で、子どもが血をいっぱい出して抱かれているのは、80年前の日本と同じ、重なりますよ」と述べていた。第二次大戦中の日本で戦争の犠牲になった子供たちを想起しつつ、イスラエルが侵攻を続けるガザの子どもたちの状況に思いを寄せたものだ。
これに対して、コーヘン氏は投稿で、受賞決定への祝意を示した後で「ガザと80年前の日本との比較は不適切かつ根拠に欠けている」と批判した。ガザを支配するイスラム組織ハマスがイスラエルの民間人を標的にするなど、「人道に対する重大な犯罪を犯している」と訴えた。
この投稿では、イスラエル軍の攻撃で死傷したガザの大勢の子どもたちについて直接的には言及していない。【松本紫帆】
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