中国・蘇州市で6月下旬に日本人親子らが切り付けられた事件を巡り、在上海日本総領事館の岡田勝総領事は11日夜、呉慶文蘇州市長と会談しました。

 総領事館によりますと、岡田総領事は会談で「在留邦人の安全確保は、経済を含む日中間のすべての交流の最も大切な基礎である」と強調し、事件の情報共有と中国在住の日本人や子どもたちの安全確保を強く求めました。

 これに対し、呉市長は「偶発的な事件だったと考えている」などと従来の説明を繰り返したうえで、調査に進展があれば日本側に情報を伝えると回答したといいます。

 会談は当初予定の30分を大幅に超えて70分に及び、総領事は説明を求めるなかで、9月に深セン市で日本人男児が殺害された事件にも言及したといいます。

 中国政府は蘇州市、深セン市の事件に関して、いずれも詳しい犯行動機などを日本側に明らかにしていません。

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