アメリカ航空機大手「ボーイング」は、従業員の10%にあたるおよそ1万7000人を削減すると明らかにしました。品質問題での業績低迷や、その後のストライキで経営難が続いています。

 ボーイングのケリー・オルトバーグCEOは、11日の声明で「会社を立て直すため厳しい決断が必要だ」として、数カ月間で従業員の10%にあたるおよそ1万7000人を削減する計画を発表しました。

 また、開発中の新型大型機「ボーイング777X型機」については飛行試験などの開発作業を一時停止し、納入時期を2025年から2026年に遅らせると説明しています。

 ボーイングでは、1月にアラスカ航空が運航する737MAX9型機が、アメリカ・オレゴン州の上空で飛行中にパネルが吹き飛び緊急着陸する事故があり、安全性への懸念が高まるとともに業績の低迷が続いていました。

 さらに、9月には労働組合が16年ぶりのストライキを実施し、ワシントン州の工場で働くおよそ3万3000人が参加するなど航空機の生産に影響が出ていました。

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