国連安全保障理事会(15カ国)は24日、日本と米国が共同提出した宇宙空間に核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう各国に求める決議案を否決した。常任理事国のロシアが拒否権を行使した。中国が棄権し、ほかの13カ国は賛成した。
決議案には「地球周回軌道への配備を目的とした、核兵器やいかなる大量破壊兵器の開発もしない」との条項が盛り込まれていた。米政府高官は、ロシアの拒否権行使は、宇宙空間に配備する対衛星兵器への核導入をロシアが模索していることの表れだと批判した。
ロシア外務省のザハロワ情報局長は24日、ロシアの修正要求が無視されたことなどを拒否権行使の理由に挙げ、近くロシア独自の決議案を提出すると表明した。
日本は3月に核軍縮・不拡散に関する安保理閣僚級会合を主催。上川陽子外相が議長を務め、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使が、決議案を日本と共に提出する意向を表明していた。(共同)
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