イスラエルのネタニヤフ首相は、中東レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者の後継者を殺害したと発表しました。
ネタニヤフ首相は8日、ヒズボラの指導者だったナスララ師の後継者や、その次の後継者を「殺害した」とする声明を出しました。
殺害されたとみられるのは、先月、イスラエル軍に殺害されたナスララ師のいとこで、有力な後継者と目されていたサフィエディン師です。
イスラエル軍は、3日深夜から4日未明にかけてレバノンの首都ベイルート南部を空爆していて、サフィエディン師らが標的だったと報じられています。
ヒズボラはこれまでサフィエディン師の安否を明らかにしていませんが、死亡していればヒズボラにとってナスララ師殺害に次ぐ大きな打撃となります。
また、イスラエル軍はレバノンでの地上侵攻の規模も拡大していて、8日、レバノン南西部に新たに1個師団を投入したと発表しました。
国連のグテーレス事務総長は情勢の急激な悪化への懸念を示しています。
国連 グテーレス事務総長
「我々はレバノンでの全面戦争の瀬戸際にいる。すでに壊滅的な被害が出ているが、まだ止める時間はある」
一方、イスラエル軍はレバノンの隣国シリアの首都ダマスカスにも攻撃を実施。人権団体「シリア人権監視団」はこの攻撃で9人が死亡したと発表しました。
標的となったのは、ヒズボラの関係者やイランの革命防衛隊がよく訪れる建物などだったということです。
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