米国のトランプ前大統領が在任中の2020年、米国医療機器メーカーの新型コロナウイルスの検査機器をロシアのプーチン大統領の「個人用」として秘密裏に送っていたと米著名記者ボブ・ウッドワード氏が新著に記した。
米主要メディアが来週発刊される著作「ウォー(戦争)」の内容を報じた。トランプ氏が21年1月の退任後、プーチン氏と計7回、電話で接触した可能性にも言及した。
報道された新著の内容によると、プーチン氏は検査機器の話をした際、「機器を私に送ったことは誰にも言わないでほしい。人々があなたに対して怒り狂うからだ」とトランプ氏にくぎを刺した。また、トランプ氏が退任後、「これからプーチン氏とプライベートな電話をする」と言って、側近を部屋から退出させたこともあったという。
トランプ氏の対露外交は以前から融和的だと指摘されてきた。トランプ陣営の広報担当者は米メディアに「トランプ氏は新著に関する取材を許していない。ウッドワード氏に作られたストーリーはどれも真実ではない」とコメントした。【ワシントン秋山信一】
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