米南部フロリダ州に接近中のハリケーン「ミルトン」への対応を巡って、ハリス副大統領(民主党)とデサンティス州知事(共和党)が舌戦を繰り広げている。
ハリス氏は電話による協議に応じなかったデサンティス氏を「無責任で自己中心的だ」と批判し、デサンティス氏は「選挙目当ての対応だ」と応戦。11月の大統領選もにらんで、災害対応が政治問題化している。
フロリダ州は9月下旬にハリケーン「へリーン」の被害に見舞われ、ミルトンが9日にも上陸する見通しとなっている。NBCニュースによると、ハリス氏は過去数日間、電話で協議を呼びかけていたが、デサンティス氏側は「政治的な動機だ」として拒否しているという。
ハリス氏は7日に「人々が支援を必要としている時に政治的ゲームをしている」とデサンティス氏を批判。これに対して、デサンティス氏は7日のFOXニュースの番組で「何度も災害対応をしてきたが、今まで彼女が副大統領として貢献したり、電話をくれたりしたことはない。選挙運動のために災害を政治問題化している」と反論。7日夜にバイデン大統領とは電話で対応を協議した。
ハリケーンを巡っては、共和党のトランプ前大統領がバイデン政権のへリーンへの対応は「不十分だった」と批判。政権が災害対応よりも不法移民へのシェルター供給や外国の支援を優先していると主張している。【ワシントン秋山信一】
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