北朝鮮の金正恩総書記は7日、ロシアのプーチン大統領に誕生日の祝電を送りました。こうした中、韓国は北朝鮮がロシアとのパートナーシップ条約に基づき、ウクライナに軍を派遣する可能性が高いとしています。

朝鮮中央通信によりますと、北朝鮮の金正恩総書記は、ロシアのプーチン大統領が72歳の誕生日を迎えた7日に、「最も親しい同志へ」という言葉で祝電を送りました。一方で、中国に対して金総書記は、今月の中朝国交樹立75年の際、習近平国家主席に送る祝電で習氏を呼称する際に、「尊敬する」という表現を省いており、韓国メディアは中朝関係が「以前とは違う」と報じてます。

こうした出来事は、現在、北朝鮮が中国よりも有事の際に軍事支援を定めた「包括的戦略パートナーシップ条約」を結んだロシアとの関係を重視していることを伺わせます。

実際、韓国の国防相はきょう、北朝鮮がパートナーシップ条約に基づき、ウクライナに軍を派遣する可能性が「非常に高いとみている」と述べています。

こうした中、金総書記はきのうの演説で、韓国に対する軍事的優位を強調した上で、こう、けん制しました。

金正恩 総書記
「敵が武力使用を試みれば、あらゆる手段で攻撃する。核兵器使用も排除しない」

こうした核使用をめぐって、韓国軍はきょうまでに、北朝鮮が原子力潜水艦の建造を始めたとみられる状況を確認し、建造はまだ初期段階で「さらなる確認が必要だ」としています。

北朝鮮の軍事はどこに向かうのか?きのう、北朝鮮では最高人民会議が招集される予定でしたが、開催状況についてまだ伝えられておらず、きょうも討議が続いている可能性があります。

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