ハマスの越境攻撃から1年を迎え、人質の解放を求める人たち=エルサレムで2024年10月7日午前6時16分、松岡大地撮影

 イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始から1年となった7日、エルサレムで人質の早期解放を求めるデモが行われた。パレスチナ自治区ガザ地区では100人以上の人質が拘束されたままで「今すぐ停戦合意を」と訴えた。

 参加した市民らは、人質の写真や横断幕を掲げながら、ネタニヤフ首相の私邸近くまで練り歩いた。午前6時半ごろになると、1年前にハマスによる越境攻撃が始まった時間に合わせてサイレンが鳴り響き、犠牲者に黙とうをささげた。

 8月末にガザ南部ラファで、人質となっていたいとこが遺体で見つかったギル・ディクマンさん(32)は「時間がたてばたつほど、私のいとこのように人質の命は危険にさらされる。もう十分だ。生きたまま拉致された人質は、無事に帰還させないといけない」と訴えた。

 多くの参加者が、自分の親族ではない人質の写真を手にしていた。その一人、ロエイ・サスーンさん(22)は「1年がたつタイミングで、人質の家族に寄り添いたかった」と語った。【エルサレム松岡大地】

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