台湾の頼清徳総統は5日、1911年の辛亥革命を記念した「双十節」(「中華民国」の建国記念日)を前にした祝賀行事で演説し、「中華人民共和国は絶対に中華民国(台湾)の人々の祖国になり得ない」と述べた。
頼氏は1日に中国が建国75周年を迎えたことに触れた上で、「(10日の双十節で)中華民国は113歳の誕生日を迎える」と述べた。49年に建国された中国より長い歴史を持つとして、「祖国統一」を掲げる中国の習近平指導部の姿勢にあらためて対抗した。頼氏は「75歳以上の中国の人々にとって、むしろ中華民国が祖国になるかもしれない」とも述べた。
習氏は9月30日に北京で行われた建国祝賀行事で台湾を「中国の神聖な領土」とし、「祖国の完全統一は大勢の赴くところだ」と中台統一への意欲をあらためて示している。【台北・林哲平】
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