ロイター通信は6日、複数のイラン治安関係者の話として、レバノンの首都ベイルートを訪問していたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のガアニ司令官が音信不通になっていると報じた。ベイルートでイスラエル軍の空爆に巻き込まれた可能性もあるとみられる。
ガアニ氏は2020年1月に米軍によりイラクで殺害されたソレイマニ司令官の後継者。イランはソレイマニ氏殺害の報復として、イラク国内で米軍が使用していた基地に弾道ミサイル十数発を撃ち込んでいる。
ベイルートではイスラエル軍がイスラム教シーア派組織ヒズボラを狙った空爆を繰り返している。報道によると、ガアニ氏は9月下旬にヒズボラの指導者ナスララ師が空爆で死亡した後、ベイルート入りしていた。ナスララ師の後継者に目されていたヒズボラ幹部を狙ったとされる空爆があった先週以降、連絡が取れなくなっているという。
イスラエル軍はこの空爆でヒズボラの情報部門の本部を狙ったとしているが、「具体的な結果が分かり次第発表する」としている。
コッズ部隊は対外活動を担っており、ヒズボラなどの武装組織の支援を行っているとされる。ベイルートではナスララ師が殺害された際、コッズ部隊の別の幹部も死亡している。【カイロ金子淳】
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