日本製鉄による鉄鋼大手・USスチールの買収について、アメリカの上院議員が、「USスチールのCEOが買収完了後に100億円を超える高額な報酬を受け取る可能性がある」と批判する書簡を、USスチールに送ったことがわかりました。
与党・民主党のウォーレン上院議員とブラウン上院議員は3日、日本製鉄によるUSスチールの買収が成立した場合、USスチールのブリットCEOが7200万ドル=日本円でおよそ105億円の報酬を受け取る可能性があると批判する連名の書簡をUSスチールに送ったことを明らかにしました。
「労働者を犠牲にして私腹を肥やす。非常に不快な利益相反だ」と批判しています。
ウォーレン議員らはブリットCEOが実際に報酬を受け取るのかなどについて回答するよう求めています。
USスチールは、書簡を受け取ったことを認めたうえで、「多くの不正確な記述があり、正していく」とコメントしました。
また、こうした報酬は日本製鉄以外の企業が買収した場合でも発生すると説明しています。
USスチールが3月に開示した資料によりますと、買収が完了した後に幹部が受け取る可能性がある報酬は総額で1億5600万ドルで、ブリットCEOが最も多い7200万ドルでした。
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