パレスチナ・ガザ地区での戦闘が始まってからまもなく1年を迎えるなか、ANNが独自に入手したデータから南部の地域で死者が最も多いことが分かりました。

 今回入手したのは、ガザ当局がパレスチナ人の死者を記録したリストです。個人が特定できた3万4344人分が記載されています。

カイロ支局 アフメド・マグディ
「彼女は1歳になる前に殺害された」

 このリストを元にガザ当局が分析をした地域別の死者の数が初めて明らかになりました。その結果、全体のおよそ2割が南部ハンユニスに集中していました。

 ハンユニスに避難してきたシャハドさん一家。ガザ北部から攻撃を避けて各地を転々としてきました。

シャハドさん
「イスラエル軍は娘のおむつを手に持っていた夫をミサイルで殺害した。これ以上何も失いたくない。私が失ったものはもう十分だ」

 ハンユニスで犠牲者が多い理由について、専門家はこう指摘します。

防衛研究所 西野正巳氏
「人々が避難してきて人口が多かった。かつそこがハマスの重要な幹部たちの出身地であり拠点的な場所でもあったから、イスラエル軍の長期間の軍事作戦が行われた」

 戦闘が始まってまもなく1年。民間人の犠牲は増え続けています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。