ソウル上空に飛来したごみ風船。白っぽい煙を出したかと思うと、ゆっくり降下していった=ソウル市中区で2024年10月4日午前9時48分、福岡静哉撮影
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 韓国・ソウル市上空に4日朝、北朝鮮が飛ばしたとみられる「ごみ風船」が多数飛来した。記者も、2個ずつ連なった計20個以上の風船が飛んでいる様子を確認した。

 「風船がたくさん飛んでいますよ」。午前9時ごろ、知人からメッセージが来た。快晴の空を見上げると、白い風船があちこちに飛んでいた。

 望遠カメラでのぞくと、風船には袋のようなものがぶら下がっていた。北朝鮮が断続的に韓国に飛ばしてきた「ごみ風船」だ。

 韓国軍合同参謀本部は4日早朝、北朝鮮が多数のごみ風船を飛ばしており、ソウル首都圏などに飛来すると注意を呼びかけていた。

 撮影を続けていると、1組の風船に異変が起きた。突然、白っぽい煙を出したかと思うと、ゆっくりと降下していった。

 これまでの現場からは、風船を落下させるための起爆装置のようなものが見つかっている。記者が見た白い煙も、起爆装置の作動によるものだった可能性がある。

 韓国メディアによると、北朝鮮は5月以降、計24回にわたって韓国にごみ風船を飛ばした。7月には大統領府の敷地内にも風船が落下した。

 これまでにごみ風船からは、毒物などの危険な物質は確認されていない。ただ、周辺で火災が起きる被害が相次いでいる。韓国軍は、風船を見つけたら近寄らずに通報するよう呼びかけている。【ソウル福岡静哉】

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