イランからミサイル攻撃を受けたイスラエルの報復が焦点となる中、イスラエル軍は親イランのイスラム組織「ヒズボラ」が拠点とするレバノンへの攻撃を強めていて、首都の中心部に空爆を行いました。
イスラエル軍はレバノンの首都ベイルートの中心部に対し、現地時間の2日深夜から3日未明にかけて空爆を行いました。
ロイター通信によりますと、国会議事堂に近い地区の建物が標的になり、少なくとも6人が死亡したということです。イスラエル軍はレバノンへの地上侵攻についても規模を拡大しているとみられ、2日、南部でヒズボラの戦闘員と交戦し、兵士8人が死亡したと発表しました。
こうした中、イランのミサイル攻撃への反撃を明言するイスラエルのネタニヤフ首相は関係機関のトップと協議しました。反撃内容について話し合ったとみられ、地元メディアは「厳しい対応」が検討されているが、「イランとの戦争につながることはない」と報じています。
一方、一部のメディアは「報復としてイランの核施設を攻撃する可能性がある」と報じていますが、これについて、アメリカのバイデン大統領は核施設への攻撃には反対する考えを示しました。
アメリカ バイデン大統領
「(Q.イスラエルがイランの核施設を攻撃するのを支持しますか?)答えはノーだ」
また、国連のグテーレス事務総長はイランによるミサイル攻撃を非難し、「報復の連鎖を止めなければならない」と訴えました。
ただ、これに先立って、イスラエルはグテーレス事務総長を「ペルソナ・ノン・グラータ=好ましからざる人物」に指定し、入国を禁止したと明らかにしています。
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