11月のアメリカ大統領選挙に向けて、民主党と共和党の副大統領候補によるテレビ討論会が行われました。ワシントンから報告です。

 (梶川幸司記者報告)
 民主党のウォルズ氏と共和党のバンス氏は選挙戦の争点の一つ、移民問題で互いを厳しく批判しました。

共和党 バンス候補
「我々は歴史的な移民危機に直面している。ハリス氏がトランプ政権の国境政策のすべてを覆したいと言ったからだ」

民主党 ウォルズ候補
「トランプ氏が移民を問題化しなければ国民は団結してこの問題を解決できるだろう。移民の問題となると人間扱いせず悪者のように扱いたがる」

 バンス氏は不法移民のせいで国民が貧しくなっていると訴えましたが、ウォルズ氏は「移民がペットを食べている」との虚偽の情報を広めたバンス氏を批判しました。

 これに対し、バンス氏が司会者の静止を振り切って話し続け、マイクを切られる一幕もありました。

 ただ、アメリカメディアは討論は全体的に政策論争に集中し、どちらも大きな失態はなかったと評価しています。

 ハリス氏とトランプ氏による2回目の討論会は開催のめどが立っておらず、両陣営による直接対決はこれが最後になるとみられています。

 投票日までまもなく1カ月。今後も激戦州を舞台に総力戦が続くことになります。

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