おととし、韓国・ソウルの梨泰院で159人が死亡した群集事故をめぐり、韓国の裁判所は業務上過失致死傷などの罪に問われた当時の警察署長に対し、禁錮3年の実刑を言い渡しました。

おととし10月、ソウルの繁華街・梨泰院では、ハロウィーンを前に集まった大勢の若者たちが折り重なって倒れ、日本人女性2人を含む159人が亡くなる事故が発生しました。

当時、地元を管轄する龍山警察署の署長だった李林宰氏は、事故の発生を予見できたのに適切な安全対策をとらなかったとして、業務上過失致死傷などの罪に問われていました。

ソウル西部地裁はきょうの判決で、「多くの群衆が密集し歩行者の身に危険が発生するのを予見することはできた」と指摘し、「いい加減な認識のもとで対応をなおざりにし、残酷な結果を生んだ」として、禁錮3年の実刑判決を言い渡しました。

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