香港の裁判所は、政府に批判的な論調で知られたネットメディアの元編集長に対し、「扇動的な出版物の発行を共謀した」として禁錮1年9カ月の判決を言い渡しました。

 香港の裁判所は26日、ネットメディア「立場新聞」が2020年から2021年にかけて民主活動家へのインタビュー記事などを掲載し、中国や香港当局に対する憎悪をあおったなどとして、元編集長の鍾沛権氏に禁錮1年9カ月の判決を言い渡しました。

 地元メディアによりますと、1997年に香港が中国に返還されて以来、メディア関係者が扇動罪で有罪となったのは初めてだということです。

 香港では2020年に反体制的な言動を取り締まる「国家安全維持法」が施行されて以降、「立場新聞」を含め政府に批判的なメディアが相次いで閉鎖に追い込まれています。

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