国連の総会で海面上昇をテーマにした首脳らの会合が初めて開催され、甚大な被害を受ける国の代表が「文化と国土の存亡の危機だ」と訴えました。

 25日に開かれた会合の冒頭で国連のグテーレス事務総長は「現在、世界の海面は過去3000年間のどの時期よりも早く上昇していて、その速度も上がっている」と述べ、「迅速に行動しなければ状況はさらに悪化する」と危機感を示しました。

 その後、沈みゆく国を代表して太平洋の島国ツバルのテオ首相が演説し、「私たちの文化と国土の存亡の危機だ」と訴えました。

 今回、初めて開催された首脳らが参加するハイレベル会合を起点として、2年後の国連総会で関連する宣言の採択を目指します。

 ツバルのテオ首相は海面上昇によって水没しても国の地位や文化を維持することや移住を迫られた人たちの権利を守る法的な枠組みの必要性を宣言に盛り込みたいと述べています。

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