11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領の陣営は25日、トランプ氏が7月に銃撃され、負傷した東部ペンシルベニア州バトラーで10月5日に再び選挙集会を開くと発表した。投開票日まで1カ月の節目にあたり、改めて「不屈の闘志」をアピールして支持層に訴える構えだ。
陣営は、声明で「(トランプ氏が)3カ月前に命を落とす寸前まで追い込まれた、まさにその場所で集会を開く」とし、バトラーを訪れるのは「暗殺者の銃弾を受けて以来初めてになる」と説明した。
トランプ氏は7月13日、バトラーで演説中に銃撃を受け、右耳を負傷した。聴衆の一部は巻き添えとなり、男性1人が死亡、2人が重傷を負った。容疑者は現場で射殺された。事前に会場を下見するなど計画的な犯行との見方が強いものの、動機は判然としていない。
事件後、トランプ氏は大統領警護隊(シークレットサービス)に囲まれてステージを降りる際、流血しながらも聴衆に向かって拳を突き上げ、銃撃に屈しない姿勢を示した。陣営は声明で「トランプ氏は民主主義のために銃弾を受けた。そして(投開票日の)11月5日には民主主義を救う」と主張した。【ワシントン西田進一郎】
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