米ニューヨークで開かれた国連総会で演説するバイデン米大統領=2024年9月24日、AP   

 米国のバイデン大統領は24日、ニューヨークでの国連総会の一般討論で演説した。イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘について、「全面的な戦争は誰の利益にもならない。状況が激化したが、外交的解決はまだ可能だ」と呼びかけた。ただ、緊張激化のきっかけを作ったのは「ヒズボラだ」と批判し、23日に大規模な空爆に踏み切ったイスラエルへの非難は避けた。

 バイデン氏は、昨年10月にパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスによる越境攻撃を受けたイスラエルが反撃を開始した際、「ヒズボラが正当な理由もなく、イスラエルをロケット弾で攻撃した」と指摘。「それから1年が経過し、国境の両側で多くの人が避難民となっている。外交的解決が、避難民が安全に家に戻る唯一の道だ」と対話を訴えた。【ワシントン秋山信一】

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