イスラエル軍の攻撃後に立ち上る煙=23日、レバノン南部ナバティエ(ゲッティ=共同)

 イスラエル軍は23日、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの施設に大規模攻撃を実施した。150カ所以上を戦闘機で空爆したとしている。イスラエルへの攻撃を準備していたと主張し、ヒズボラの軍事施設近くの住民に退避を促した。レバノンメディアによると、攻撃で1人が死亡した。

 これに先立ち、軍のハレビ参謀総長は22日「脅威を取り除くために必要なことは何でもする。次の段階へ計画を立てている」と強調した。ヒズボラは報復を続ける方針を示しており、交戦激化への懸念が高まっている。

 ヒズボラのナンバー2、ナイム・カセム師は22日、イスラエル軍との交戦について「際限なき戦いという新たな段階に入った」と主張した。パレスチナ自治区ガザでヒズボラが連帯を示すイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が終わるまで交戦を続けると強調した。

 イスラエルメディアによると、ヒズボラが22日朝までに実施した報復攻撃で、一部のロケット弾がイスラエル北部に着弾、3人が負傷した。

 イスラエル軍は負傷者はいないとしている。(共同)

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