ドイツ・ベルリン近郊のブランデンブルク州議会選の投開票が実施され、事前の世論調査で第1党をうかがう勢いだった極右政党は伸び悩み、僅差で第2党となりました。

 ベルリン近郊にあるブランデンブルク州で22日、州議会選の投開票があり、国政与党で中道左派の社会民主党(SPD)が得票率30.9%で第1党となりました。

 選挙前の世論調査で第1党をうかがう勢いだった極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は比例区で、前回2019年の選挙と比べて得票率を5%以上伸ばしましたが、得票率29.2%と僅差で2位になりました。

 AfDは、一部の党幹部がナチス擁護やイスラム教徒への差別的な発言をしていて、移民排斥のほか、ウクライナへの武器提供反対やロシアの制裁解除などを訴えています。

 AfDは、1日投開票のチューリンゲン州議会選で第1党となり、ザクセン州では僅差の2位になりました。

 ドイツでは来年9月に総選挙にあたる連邦議会選挙を控えていて、今回の州議会選挙が前哨戦と位置付けられ、注目されていました。

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