自民党の麻生太郎副総裁は23日午後(日本時間24日朝)、米ニューヨーク市中心部の「トランプタワー」でトランプ前米大統領と会談した。トランプ氏が11月の大統領選で再選される可能性に備えて関係構築を図った。
トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、ロビーで麻生氏を出迎える場面の動画を投稿。「麻生氏の訪問を受けるのはとても名誉なことだ」と述べ、凶弾に倒れた安倍晋三元首相に触れ「私の良き友人であり偉大な人物だった。彼がいなくて本当にさみしい」とも語った。
トランプ氏は不倫の口止め料を不正に会計処理したとされる事件の公判に連日出廷しており、この日も裁判所から戻って数時間後の対応となった。会談は約1時間で終了した。
トランプ氏は3月以降、ハンガリーのオルバン首相やポーランドのドゥダ大統領、英国のキャメロン外相ら各国の要人との会談を重ねており、有権者に対し外交面での影響力を誇示する狙いもうかがえる。米CNNは「バイデン(大統領)は弱い。トランプ氏が大統領に就任すれば、世界はより安全になり、米国はより繁栄する」とするトランプ氏陣営の幹部の声を伝えた。【ニューヨーク八田浩輔】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。