アメリカのトランプ前大統領が再び暗殺の標的になったとみられる事件のあと、初めて支持者の前に姿を見せました。大統領選を戦うライバルから電話があったことも明らかにしています。
トランプ前大統領
「すごい経験をしたよ。大統領というのはちょっと危険な仕事だね」
17日、事件後初めてとなる選挙イベントに予定通り参加したトランプ前大統領。自動車産業が盛んなミシガン州の支持者を前に、中国メーカーに対する強気の姿勢をアピールした場面では…
トランプ前大統領
「私は中国の自動車に200%の関税をかけて売れなくする。アメリカで売れなくするのだ。どうりで私は銃撃の標的になるわけだ」
また、大統領選のライバルであるハリス副大統領から電話を受けたことを明らかにしました。
トランプ前大統領
「きょう、ちょっと前にカマラ(ハリス副大統領)からとても素敵な電話がありました。とても素敵な電話ですよ。我々は感謝します」
ハリス副大統領は、その会話について次のように述べています。
ハリス副大統領
「彼(トランプ氏)が大丈夫かを確認し、私が公の場でも言っていることを伝えました。『この国に政治的な暴力が許される場所はない』と」
一方、共和党の副大統領候補・バンス上院議員は…
共和党 副大統領候補 バンス上院議員
「民主党やメディアら、この10年間トランプ氏を攻撃し、あら探しをしてきた人々に『いい加減にしないと誰かが殺されるぞ』と言うべき時だ」
と、民主党やリベラルなメディアが今回の事件を招いたと批判しました。
不法に銃を所持していた疑いで訴追されたライアン・ラウス容疑者(58)。CNNによると、ラウス容疑者は2022年以降、ウクライナ情勢に強い関心を寄せていて、自らウクライナに行き、ロシアによる侵攻に抗議するデモに参加していました。
当時のインタビューでは…
ラウス容疑者
「他の多くの紛争はグレーだが、この紛争は白黒はっきりしている。善と悪の対決だ」
また、AP通信によると、ラウス容疑者は2023年にウクライナ情勢について自費で出版した本の中で、トランプ氏を愚か者と批判し、「イランがトランプを暗殺するのは自由だ」と記していました。
捜査当局は動機などを調べていますが、これまでのところ、明らかになっていません。
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