アメリカのトランプ前大統領が暗殺未遂の標的になったとみられる事件について、トランプ氏は「民主党側のトランプ氏批判が原因になった」と主張しましたが、ホワイトハウスの報道官は政治的な対立を煽るべきではないとの考えを示しました。
ホワイトハウス ジャンピエール報道官
「政治的な発言の温度を下げることが重要です。私たちはそのことを明確にしてきました」
また、報道官は「大統領や副大統領に限らず、この国のすべての指導者は政治的暴力を非難し、国を分断するのではなく、ひとつにまとめるべきだ」とも強調しました。
トランプ氏は今回の暗殺未遂とみられる事件をめぐり、訴追された男について「バイデンとハリスの発言を信じ、それに基づいて行動した」と発言するなど、民主党側のトランプ氏批判が事件につながったとの主張を始めています。
また、共和党の副大統領候補、JDバンス上院議員も民主党やリベラルなメディアが事件を招いたという認識を示しています。
共和党副大統領候補 バンス上院議員
「この数か月で2回の暗殺未遂があった。民主党やメディアら、この10年間、トランプ氏を攻撃し、あらさがしをしてきた人々に『いい加減にしないと誰かが殺されるぞ』と言うべき時だ」
トランプ氏は7月にペンシルベニア州で銃撃を受けた直後には、国民に党派を超えた団結を呼びかけていました。
しかし、先週のハリス副大統領とのテレビ討論会では「私のことを『民主主義の脅威だ』と言うから私は銃弾を受けた」と述べ、民主党側に責任を負わせる姿勢を前面に打ち出していました。
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