北朝鮮からソウルに飛来した「ごみ風船」が15日夜、建物に落ちた後、周囲から火災が発生した。消防が約20分後に火を消し止め、負傷者はいなかった。聯合ニュースが報じた。
北朝鮮は5月以降、韓国に向けて、ごみなどをぶら下げた風船を断続的に飛ばしているが、今月に入り落下した風船から火災が起きる事案が相次いでいる。一部では風船にくくりつけた起爆装置とみられるものが見つかっており、当局が注意を呼びかけている。
韓国軍合同参謀本部は15日午後、ごみ風船が再び首都圏一帯に落下する可能性があるとして、注意を呼びかけていた。聯合ニュースによると、15日午後9時すぎ、ソウル市江西区の建物屋上にごみ風船が落下し、周辺から火災が起きた。軍と警察も出動して原因を調査している。
韓国では9月5日、ソウル近郊の金浦(キンポ)市にある自動車部品製造工場に北朝鮮のごみ風船が落下。火災が起きて工場の一部を焼いた。8日にも京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市の倉庫の屋上に北朝鮮のごみ風船が落下し火災が起きた。いずれの火災現場でも、起爆装置の残骸とみられるものが見つかっていた。【ソウル福岡静哉】
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