キャンベル米国務副長官

キャンベル米国務副長官は22日、ワシントンのシンクタンクのイベントで講演し、日本や韓国、オーストラリアと北大西洋条約機構(NATO)との連携強化について「米国は勇気づける責務がある」と述べ、改めて支持を表明した。中国の台頭やロシアの軍事的脅威をにらみ、インド太平洋地域と欧州の同盟・友好国が結束する重要性を訴えた。

キャンベル氏は、ロシアが日米欧などの安全保障上の利益に反する形で中国や北朝鮮と連携を深めていると指摘。インド太平洋地域と欧州の同盟・友好国が、互いの地域への戦略的な関心を高めているとし「大変重要な事実だ」と歓迎した。

NATOのインド太平洋地域への進出だとする見方に「中国やロシアによる偽情報だ」と反発した。集団防衛を定めた北大西洋条約第5条の対象に、日本や韓国などが将来的に含まれる可能性はないと説明した。(共同)

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