選挙集会での演説中、ポーズをとる米共和党のトランプ前大統領=西部アリゾナ州で2024年9月12日、ロイター

 米南部ジョージア州フルトン郡の上位裁判所の判事は12日、2020年大統領選でジョージア州での敗北を覆すため州当局に違法に干渉したとして起訴されたトランプ前大統領らに対する訴因のうち、一部の棄却を命じた。連邦裁判所への虚偽文書の提出などに関する訴因について、州検察には起訴する権限はないと判断した。トランプ氏本人に対する訴因はこれで八つになった。

 棄却された訴因は、トランプ氏に対する2件を含む、虚偽文書の提出、虚偽文書の提出未遂、虚偽文書提出の犯罪的共謀の計三つ。判事は、トランプ氏に対する8件の起訴を含む残る訴因については裁判を進めることを認めた。

 トランプ氏本人は23年8月、組織犯罪処罰法違反や公務員への不正教唆など13件の州法違反罪で起訴された。しかし、判事は今年3月、ジョージア州の州務長官や州の上下両院議員を含む公職者に対し、州憲法や合衆国憲法に対する宣誓に違反するよう圧力をかけたとされていた部分の訴因計三つを棄却していた。【ワシントン西田進一郎】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。