日系人として初めて南米ペルーの大統領を務め、日本大使公邸人質事件を解決したことで知られるアルベルト・フジモリ氏が亡くなりました。86歳でした。
日系2世のフジモリ元大統領は、大学教授を経て1990年から10年にわたり、ペルーの大統領を務めました。
経済の立て直しや左翼ゲリラの掃討に取り組み、1996年に起きた日本大使公邸人質事件では強行突入を決断し、日本人の人質にひとりの死者も出すことなく、解決に導きました。
一方、強権的な政治姿勢には批判もつきまとい、2000年には日本に事実上、亡命していました。
その後、在任中に軍が市民を殺害した人権侵害などの罪で2010年に禁錮25年の刑が確定。再度の収監などを経て、去年、釈放されていました。
11日、娘のケイコ氏はSNSで、「私たちの父はがんとの長い闘病の末、神のもとに旅立った」と投稿し、フジモリ元大統領が亡くなったことを明らかにしました。86歳でした。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。