米大統領選からの撤退を表明した弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏の氏名が、激戦州である中西部ミシガン州の投票用紙に残ることが確定した。州最高裁判所が9日、削除を求めていたケネディ氏の訴えを認めた下級審の判決を覆した。州最高裁は多数意見で「特別な救済を受ける資格がない」と判断した。
政界の名門一族出身のケネディ氏は、無所属での出馬を目指していた。だが、支持率が伸び悩み、8月下旬に選挙戦から離脱。共和党のドナルド・トランプ前大統領を支持すると表明した。トランプ氏の票を奪うのを避けるため、複数の接戦州に対して、自身の名前を投票用紙から削除するよう求めていた。
一方、同じく激戦州の南部ノースカロライナ州では、全米に先駆けて9月6日から郵便投票の投票用紙が発送される予定だったが、ケネディ氏の氏名を削除すべきだとの州裁判所の判断を受けて先送りした。【ニューヨーク八田浩輔】
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