ウクライナがロシア領内の攻撃のため西側から供与された長距離兵器の使用制限の緩和を求めるなか、アメリカのオースティン国防長官は慎重な姿勢を示しました。

 ウクライナを軍事的に支援する関係国の会合が6日にドイツで開かれ、出席したゼレンスキー大統領は西側から供与された長距離兵器の使用制限の緩和を強く求めました。

ゼレンスキー大統領
「ウクライナはロシアが国内で占領した土地だけでなく、ロシア領内に対しても長距離兵器を使えるようにすべきだ。ロシアに和平を考えさせるために」

 ウクライナは長距離ミサイルを使ってロシア領内の奥深くにある軍事拠点を攻撃したい考えですが、アメリカなどはロシアとの対立がエスカレートすることを懸念し、使用制限の緩和を認めていません。

オースティン国防長官
「我々はずっと言ってきた。この作戦において単独で決定打となるような兵器は存在しない」

 会合を主催したアメリカのオースティン国防長官はウクライナへの2億5000万ドル(約360億円)規模の追加の軍事支援を発表しましたが、記者会見ではどのような兵器もゲームチェンジャーにはならないと強調し、長距離兵器の使用制限の緩和に慎重な姿勢を示しました。

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