イスラエルのネタニヤフ首相は5日、米FOXニュースの番組に出演し、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉の妥結は「残念ながら近くない」と明言した。争点のガザ・エジプト境界でのイスラエル軍駐留継続などでイスラム組織ハマスが合意しないと主張した。ハマスは死亡した人質の映像を連日公開し、イスラエルに揺さぶりをかけている。
停戦交渉では、境界での軍駐留継続を主張するネタニヤフ氏と、軍の完全撤退を求めるハマスの隔たりが埋まっていない。米紙ニューヨーク・タイムズによると、仲介国は隔たりを埋める新たな停戦案を準備しているが、ハマス政治部門幹部のハイヤ氏は5日、受け入れない考えを示した。
イスラエル軍の境界駐留にはエジプトも反対の立場。エジプト軍は5日、ハリファ参謀総長が境界検問所を訪れたと発表した。境界を通じたガザへの武器密輸を防げなかったとしてエジプトを非難するネタニヤフ氏をけん制する思惑とされる。(共同)
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