トルコのエルドアン大統領は22日、隣国イラクの首都バグダッドを訪れ、ラシード大統領やスダニ首相と会談した。エルドアン氏のイラク訪問は2011年以来13年ぶり。トルコの非合法武装組織クルド労働者党(PKK)はイラク北部を拠点に越境攻撃しており、エルドアン氏はPKKをテロ組織に指定するよう協力を要請した。
エルドアン氏はスダニ氏との共同記者会見で、治安やテロ対策のほか水資源や交易など多分野の協力で一致したと明らかにした。「両国関係の転換点になる」と成果を強調した。
ラシード氏は会談で、トルコ軍がイラク北部で進める掃討作戦を念頭に「主権と安全保障は尊重されなければならない」と訴えた。スダニ氏は記者会見でPKKに言及せず、温度差も浮き彫りになった。(共同)
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