中国アフリカ協力フォーラム首脳会合で、各国首脳との記念撮影に臨む習近平国家主席(中央)=北京市で2024年9月5日、ロイター

 中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)首脳会合の開幕式が5日、北京市の人民大会堂であった。習近平国家主席が演説し、今後3年間で総額約3600億元(約7兆2000億円)の資金援助を実施すると表明した。10億元(約200億円)の無償軍事援助や合同軍事演習の実施を約束し、インフラ建設のような経済協力にとどまらず、安全保障分野でも影響力を強める意欲を示した。

 FOCACは中国とアフリカの53カ国が参加。首脳会合は2018年以来、6年ぶりの開催となる。習氏は演説で「かつて西側の現代化の道のりは、途上国に深刻な苦難をもたらした」と批判し、中国とアフリカに代表される途上国が「歴史的な不公平を絶えずただそうとしてきた」と強調。西欧列強による植民地主義の被害者という共通の記憶に訴えかけ、米国中心の国際秩序に対抗するための連帯を呼びかけた。【北京・河津啓介】

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