11月の米大統領選に向けて、共和党の反トランプ派として知られるリズ・チェイニー元連邦下院議員は4日、民主党のカマラ・ハリス副大統領に投票すると表明した。米メディアが報じた。
チェイニー氏は、ブッシュ(子)政権で副大統領を務めたディック・チェイニー氏の長女。党内での影響力は限定的だが、ハリス陣営が「共和党からも支持されている」とアピールするのに利用する可能性がある。
報道によると、チェイニー氏は大学でのイベントで、「特に接戦州では(2大政党の候補以外の)任意の候補の名前を投票用紙に書く余裕はない。憲法を重視する人間として、こうした事情とトランプ前大統領の危険性を考慮し、ハリス氏に投票することにする」と述べた。
チェイニー氏は2020年大統領選の敗北を受け入れないトランプ氏を批判し、党内の反トランプ派の代表格となった。だが、22年中間選挙の党予備選でトランプ氏が推した候補に敗れた。
新保守主義派(ネオコン)の継承者と目され、政策的にはリベラルな民主党とは相いれない。しかし、21年のトランプ氏の支持者らによる連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会では民主党に協力した。【ワシントン秋山信一】
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