米大統領選で対決する民主党のハリス副大統領(左)と共和党のトランプ前大統領=AP

 10日に開かれる米大統領選のテレビ討論会について、主催するABCニュースは4日、民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が参加基準を満たしたと正式に発表した。これまで、相手側発言中のマイクの扱いを巡って両陣営が駆け引きを続けていたが、最終的にトランプ陣営の要求通り「オフ」にすることで決着した。

 討論会は10日午後9時(日本時間11日午前10時)から90分間の予定で実施される。大統領選で激戦が予想される東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの国立憲法センターが会場となる。司会はABCのジャーナリストが務める。

 候補者には、ペン1本、メモ帳1冊、飲料水のボトル1本が用意されるが、発言要領や原稿の持ち込みは禁止される。事前に討論のテーマは通知されない。

 コイントスで勝ったトランプ陣営は、締めくくりの発言をハリス氏の後にすることを選択。ハリス陣営は、視聴者から見て画面の右側に立つことを選んだ。

 マイクの扱いを巡って、ハリス陣営はトランプ氏の不規則発言が視聴者に伝わりやすいように「常時オン」にするよう求めていた。トランプ氏は「どちらでも構わない」と述べていたが、政策論争に焦点を当てたいトランプ陣営は相手発言中は「オフ」にするよう求めていた。【ワシントン秋山信一】

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